WORKSHOP ワークショップ

ヘルスケア分野でアートマネジメントのできる人材を育成するためのワークショップを実施しています。医療福祉施設のニーズや課題に応じたアートの企画提案、ヘルスケアアートの広範な普及のための調査や内容検討などに取り組んでいます。

2020年度 ワークショップ オンライン展覧会

ヘルスケアアート・ウィーク2020


当初は、実際にギャラリーを借りて「ヘルスケアアート」をテーマとした展覧会を名古屋市内で開催する予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大の状況を鑑み、オンラインでの開催に変更しました。具体的には、各地で導入されている多種多様なヘルスケアアートを写真と説明で知ることができるウェブサイト(ヘルスケアアート事例集サイト116p参照)を立ち上げたほか、4つの企画を「ヘルスケアアート・ウィーク」として、オンラインで発表・実施しました。
企画や検討の段階から一般受講生にも参加いただきつつ、イベント当日の参加者にも対話できる機会を設け、オンラインでもコミュニケーションが生まれるよう意識しました。事例集サイトは投稿いただけるようにし、全国の多様な事例を掲載できる体制を整えました。


プログラム (1)  12/5(土) 13:00〜15:30 事例集サイトの公開&研究発表会
プログラム (2)  12/5(土) 16:00~ 交流会(オプションで対話型アート鑑賞体験あり)
プログラム (3) 12/6(日) 12:00〜14:00 療養環境ワークショップ
プログラム (4) 12/12(土) 10:30〜12:00 シール装飾の実践報告会

高野真悟さんによる富山の事例紹介とアンケート調査の発表(研究報告会)


多床病室をテーマに話し合った療養環境ワークショップ


詳しい内容は下記のページを参照ください。


開催レポートを見る


2019年度 ワークショップ パッケージ型アートワークの考案と導入

「ヘルスケアアートカタログ」の制作


ヘルスケアアートの多くは、病院や福祉施設などからの依頼を受け設置する、いわばオーダーメイドで導入されます。それにより現場のニーズや環境に合わせたこまやかな対応ができますが、導入を希望する施設側にとっては、金額や内容が分からない不安感や、関係各所との調整や検討が負担になることもあるかと思います。そこで、ヘルスケアアートを導入していただきやすいよう、あらかじめアートの内容や費用等を提示したカタログを制作することを考えました。このワークショップでは、一般受講生とともにアートの企画をし、それをカタログのかたちにまとめた上で、医療福祉施設に見ていただきヒアリングとアンケート調査を実施しました。


制作した「ヘルスケアアートカタログ」の一部


2019年9月11日~2020年3月 スケジュール


① 9/11 ガイダンスと講義、受講による自己紹介
② 10/17 受講生によるアート企画発表1
③ 10/24 受講生によるアート企画発表2
④ 11/27 グループに分かれての内容検討
⑤ 12/12 カタログ掲載のための内容整理
⑥ 1/29 カタログとアンケート内容の検討
⑦ 2/10,12,19,26 医療機関へのヒアリング調査
⑧ 2月上旬〜3月上旬 アンケートの送付と集計
⑨ 2月上旬〜3月上旬 アート企画のひとつを実施
⑩ 3月中旬 アンケート結果と感想の共有

詳しい内容はこちらを参照ください。
第1回記事 / 第2回~第6回記事 / カタログ完成


2019年度 ワークショップ パッケージ型アートワークの考案と導入

シールを利用した空間装飾の実験



2019年度ワークショップの「ヘルスケアアートカタログ」(40p参照)に掲載する受講生による企画の中にシールを使った壁面装飾がありました。その特徴として、下記のような利点が挙げられました。


  • 壁に絵を描くよりも簡単に装飾ができ、汚れや匂いなどの心配も少ない。
  • 患者さんや施設スタッフも気軽に参加できる。
  • 利用者とスタッフのコミュニケーションや、気分転換のきっかけとなる。

そこでカタログ制作と並行し、オリジナルマスキングテープを開発されている企業に相談をし、実験的に壁面装飾に使える大きなサイズで桜のマスキングテープシールを制作していただきました。いくつかの医療福祉施設で実際に使っていただいたところ、施設スタッフや利用者の方がシール貼りに参加し楽しまれたことのほか、リハビリテーション病院では患者さんのリハビリに活用されたともうかがい、シールを使った展開の可能性を感じました。


大学内で実験的に貼った時の様子



詳しい内容は下記のページを参照ください。


シールを利用した空間装飾の実験


2018年度 ワークショップ

高齢者施設での「五感を刺激するハレの日アート」の企画実施


一般受講生とともに医療福祉施設でのアート活動を企画実施するワークショップを実施しました。施設訪問の前に座学とワークショップを実施した上で、施設への見学をし、実施するアート活動のアイディア出しから、企画の整理、提案、内容の調整、実施、アンケートまでの一連の流れを、受講生に体験いただきました。具体的には、高齢者の医療福祉施設である名古屋市厚生院を対象施設とし、2月末に行われるひな祭りのイベントに合わせて、会場となる講堂の空間装飾やアロマ、コンテンポラリーダンスの公演など「五感を刺激するハレの日アート」をテーマにいくつかのアートを総合的に展開しました。当日は100名を超える入所者とスタッフの方に楽しんでもらうことができました。



はじめは参加型アートを想定していましたが、施設を見学すると利用者さんの介護の必要な度合が高かったことから、「五感を刺激するハレの日アート」をテーマに具体化を検討しました。当日はフラワーアーティストによる花の装飾や、アロマ、春をテーマにしたコンテンポラリーダンスの鑑賞などを行い、100名を超える入所者とスタッフさんに楽しんでもらうことができました。


2018年12月19日~2019年3月19日 スケジュール


①12/19企画WS ガイダンスと講義
②12/21実践WS 施設見学とヒアリング、企画検討
③1/16実践WS 受講生による企画発表と検討
④1/28実践WS 施設への企画提案&意見交換
⑤2/7実践WS 内容の詳細検討
⑥2/27実践W 施設での実施準備
⑦2/28実践WS 施設でのアート実施
⑧3/19実践WS 振り返り


参加人数


企画ワークショップ 20名、実践ワークショップ 12名


会場


JPタワー名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライト、名古屋市立大学北千種キャンパスセミナー室、名古屋市厚生院


詳しい内容は下記のページを参照ください。
全8回(厚生院ワークショップ)実施報告


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