シンポジウム

国際シンポジウム「英国の先進事例に学ぶヘルスケアアートとそのマネジメント」は、参加お申し込みを受付中です。2019年10月12日(土)は名古屋で開催、10月14日(月・祝)は東京都内での開催が追加されました。

※東京会場は名古屋会場に比べて定員が少なく、お申し込み期限が早くなっておりますのでご注意ください。
※7月22日以前に名古屋会場にお申し込みいただいた方には、東京での追加開催のご案内をメール連絡します。


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開催日時 2018年6月23日(土) 13:30〜16:30(開場13:00)
会場 名古屋市立大学 北千種キャンパス総合情報センター 北千種分館2階 大ホール

当日のタイムテーブル


13:30〜 開演
13:35〜13:50 大学におけるアートマネジメント(加藤 敬氏)
13:50〜14:50 療養環境におけるアートの役割と可能性(森口 ゆたか氏)
14:50〜15:00 休憩
15:00〜15:30 英国のチャリティ組織の役割(高野 真悟氏)
15:30〜16:00
NPO法人子ども健康フォーラムによる療養環境整備(篠原 佳則氏)
16:00〜16:30 ディスカッション


シンポジウム告知ページ

 土砂降りの天気の中、60名を越える熱心な参加者にお越しいただき、事業のキックオフとなるシンポジウムを開催いたしました。
藤井尚子先生の司会進行のもと、まずは加藤敬先生から「大学におけるアートマネジメント」と題し、この取組みの意義をわかりやすく解説いただきました。

 次に森口ゆたか先生より「療養環境におけるアートの役割と可能性」についてお話しいただきました。現代美術作家として閉ざされたコミュニティに限界を感じていたところに、英国で出会ったホスピタルアートの世界に飛び込むことで、社会とつながる広がりを得たエピソードにはじまり、療養環境におけるアートやデザインの役割は単なる施設整備に止まらずコミュニティデザインである、とのお話は先生の志とヘルスケアアートのポテンシャルの高さを感じさせるものでした。

 休憩を挟んで、高野真悟さんより「英国のチャリティ組織の役割」というテーマで、英国のヘルスケアとアートの現状を報告いただきました。チャリティ財団とマネジメント組織が、アートを核とする極めて幅広い介入・支援をしている実態の解説から、日本との違いや今後のしくみ整備の必要性などが浮き彫りとなりました。

 そして、篠原佳則さんより「NPO法人子ども健康フォーラムによる療養環境整備」として、あいち小児保健医療総合センターの構想から計画、設計、その後の救急棟の増築へとつながる長期間にわたるマネジメントをはじめ、全国各地の病院小児部門の環境整備支援に取り組んでいらっしゃる活動を、具体的な写真とともにご説明いただきました。

 最後は、本事業実行委員長の鈴木賢一先生の進行のもと、本日の講師の皆さまに再びご登壇いただき、対話の中で講演内容の理解を深めました。「アートの設置ではなく、アート的な課題解決」「環境整備ではなく、コミュニティデザイン」「導入と並行して理解の普及を」「アートの効果の可視化」など、多くの論点が浮上しました。閉会時間の関係で多くを議論することができませんでしたが、今後の事業の中で掘り下げていきたいと思います。
 ご来場いただいた皆さま、開催にご協力いただいた皆さまに、厚くお礼申し上げます。

講演レポート

13:30〜 開演

司会 藤井尚子/名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 准教授

13:35〜13:50 「大学におけるアートマネジメント」

加藤 敬/名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 教授・学長特別補佐(教育・国際・学生)、元文化庁芸術文化課長
1987年文部省入省、その後ユネスコ、文科省高等教育局国際企画室長、科学技術・学術政策局国際交流官などを経て、国連大学大学院事務局長、新潟県立大学事務局長として大学経営に携わる。2016年9月より現職。



13:50〜14:50療養環境におけるアートの役割と可能性」

森口 ゆたか/美術家、近畿大学文芸学部文化デザイン学科 教授、NPO法人アーツプロジェクト 副理事長
美術制作のかたわら、イギリス滞在中にホスピタルアートと出会い、医療現場でのアートの可能性を探る活動を始める。2004年にNPO法人アーツプロジェクトを設立。これまでに関西を中心とする30カ所以上の病院で、ホスピタルアートの企画、運営、実施に携わる。


レポートはこちら



14:50〜15:00 休憩

15:00〜15:30「英国のチャリティ組織の役割」

高野 真悟/彫刻家、名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 博士後期課程
名古屋市立大学の学生有志からなるホスピタルアート集団「はみんぐ」を率い、様々なヘルスケアアートを手がける。彫刻家としてアートが役に立つヘルスケアの分野を研究中。一昨年ロンドンの病院を視察し、イギリスにおけるアートインヘルスを調査した。



15:30〜16:00「NPO法人子ども健康フォーラムによる療養環境整備」

篠原 佳則/NPO法人子ども健康フォーラム 理事・運営委員長、株式会社安井建築設計事務所名古屋事務所 副所長
あいち小児保健医療総合センターの設計において、理想の子どもの療養環境を実現するための多職種が参加する子どもの療養環境研究会に関わった。その後、研究会の活動はNPO法人子ども健康フォーラムに引継がれ、全国各地の小児病院のプレイルーム整備へとつながっている。



16:00〜16:30「ディスカッション」

司会進行 鈴木 賢一/なごやヘルスケア・アートマネジメント推進プロジェクト 実行委員長、名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 教授、NPO法人子ども健康フォーラム 理事
各地の学校建築計画、病院の環境デザイン、子どものための建築ワークショップをフィールドにして、子どもの学習・療養・遊びを支援する生活環境デザインの調査研究を行っている。一級建築士。博士(工学)。



ディスカッション議事録はこちら



鈴木 みなさん、今日は土砂降りの中ありがとうございます。この度、文化庁からの支援を受け新しいプロジェクトを立ち上げました鈴木です。概ね30分ほど理解を深めていただくために、私から質問を投げかけながら登壇者の皆さんにお話を伺おうと思います。会場の皆さんの方からのご質問等は最後にお聞きしますので、よろしくお願いいたします。
ヘルスケア・アートマネジメント、と書きますとカタカナばっかり並んでいて、誰も理解できないんじゃないかと、「アートで病院を元気に」というタイトルをつけました。講演の中でも皆さんそれぞれの形でお話しされましたけども、こういったアート作品やアート活動が医療福祉空間に入ることで一体どんな効果があるのか、改めて説明をしていただこうかなと思います。
高野さんは彫刻家として自分の作品を美術館に並べることを一方でやっていて、もう一方で「はみんぐ」を指揮して病院の中にアートをという活動をやっているわけですけど、病院の中にアートを設置するということで新たに何か気がついたことがあるのかどうか、それからイギリスに行ってあれだけアートが溢れている状況を見てどんなことを感じたのか教えて下さい。



スピーカー紹介


森口ゆたか先生


美術家、近畿大学文芸学部文化デザイン学科教授、NPO法人アーツプロジェクト 副理事長

美術制作のかたわら、イギリス滞在中にホスピタルアートと出会い、医療現場でのアートの可能性を探る活動を始める。2004年にNPO法人アーツプロジェクトを設立。これまでに関西を中心とする30カ所以上の病院で、ホスピタルアートの企画、運営、実施に携わる。