WORKSHOP ワークショップ

2019年度 ワークショップ パッケージ型アートワークの考案と導入

「ヘルスケアアートカタログ」の制作


ヘルスケアアートの多くは、病院や福祉施設などからの依頼を受け設置する、いわばオーダーメイドで導入されます。それにより現場のニーズや環境に合わせたこまやかな対応ができますが、導入を希望する施設側にとっては、金額や内容が分からない不安感や、関係各所との調整や検討が負担になることもあるかと思います。そこで、ヘルスケアアートを導入していただきやすいよう、あらかじめアートの内容や費用等を提示したカタログを制作することを考えました。このワークショップでは、一般受講生とともにアートの企画をし、それをカタログのかたちにまとめた上で、医療福祉施設に見ていただきヒアリングとアンケート調査を実施しました。


制作した「ヘルスケアアートカタログ」の一部


2019年9月11日~2020年3月 スケジュール


① 9/11 ガイダンスと講義、受講による自己紹介
② 10/17 受講生によるアート企画発表1
③ 10/24 受講生によるアート企画発表2
④ 11/27 グループに分かれての内容検討
⑤ 12/12 カタログ掲載のための内容整理
⑥ 1/29 カタログとアンケート内容の検討
⑦ 2/10,12,19,26 医療機関へのヒアリング調査
⑧ 2月上旬〜3月上旬 アンケートの送付と集計
⑨ 2月上旬〜3月上旬 アート企画のひとつを実施
⑩ 3月中旬 アンケート結果と感想の共有

詳しい内容はこちらを参照ください。
第1回記事 / 第2回~第6回記事 / カタログ完成


2019年度 ワークショップ パッケージ型アートワークの考案と導入

シールを利用した空間装飾の実験



2019年度ワークショップの「ヘルスケアアートカタログ」(40p参照)に掲載する受講生による企画の中にシールを使った壁面装飾がありました。その特徴として、下記のような利点が挙げられました。


  • 壁に絵を描くよりも簡単に装飾ができ、汚れや匂いなどの心配も少ない。
  • 患者さんや施設スタッフも気軽に参加できる。
  • 利用者とスタッフのコミュニケーションや、気分転換のきっかけとなる。

そこでカタログ制作と並行し、オリジナルマスキングテープを開発されている企業に相談をし、実験的に壁面装飾に使える大きなサイズで桜のマスキングテープシールを制作していただきました。いくつかの医療福祉施設で実際に使っていただいたところ、施設スタッフや利用者の方がシール貼りに参加し楽しまれたことのほか、リハビリテーション病院では患者さんのリハビリに活用されたともうかがい、シールを使った展開の可能性を感じました。


大学内で実験的に貼った時の様子



詳しい内容は下記のページを参照ください。


シールを利用した空間装飾の実験


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