【レポート】耳原総合病院ツアーに参加しました
2019年度のアートミーツケア学会が開催され、そのエクスカーション、耳原総合病院ツアーに事務局から寺井が参加しましたのでレポートします。当日のイベント案内はこちらに記載があります。
耳原総合病院とは
耳原総合病院は、今年度の連続講座で講師を務めていただいた室野愛子さんがアートディレクターとして在籍していらっしゃる関西の病院になります。ホスピタルアートの実績は全国でも屈指。詳しくは室野さんの回の講義録に詳しく記載があります。
⇒2019年度連続講座第2回 室野愛子さん(耳腹総合病院チーフ・アートディレクター/NPO法人アーツプロジェクト理事)「病院におけるアートディレクターの役割」 講義録
ツアーの様子
当日は、エントランスで集合後、食堂に移動して挨拶などがあったあとに、室野さんから30分程度のスライドレクチャーがありました。その後参加者は3グループに分かれ、それぞれに案内役のスタッフがついてくださり、ルートを変えながら一通り病院内の見所を回りました。参加者は40人程度でしょうか。一グループ10人以上の見学者がいたためエレベーターに乗り切ることができない場面もありましたが、1時間程度で一通り見学できました。
再び食堂に戻るとシフォンケーキとコーヒーの用意があったので希望者はいただき、休憩ののち2階のホールへ。この日は特別に朗読劇の開催がありました。またツアーに合わせて院内には、近畿大学のホスピタルアートサークルHartによる展示と参加型アートも開催されていました。
さまざまなキーワード、印象的なお話
当日は、耳原総合病院がホスピタルアートを導入することになったきっかけを作った看護師さんが同席されていました(かわさきさん、というお名前の女性看護師さん)。現在もお勤めで、内科を受け持っているそうです。院内ツアーのあとにかわさきさんがどういういきさつで看護師になり、ホスピタルアートに興味をもち、それを取り入れたいと訴えたか、直接見学者に話してもらえる時間がありました。「自分がいる場所をおもしろくしたかった」「院長に直談判した」「なんでも言ってみるもんだ」という言葉などが印象的でした。
ほかにもツアー全体を通してさまざまなキーワード、印象的なお話などがありました。
・アーティストとディレクターは分けた方がいい
・「なぜアートを入れるの?」という言葉が次第に「なぜ(うちの部署には)ないの?」という言葉に変わった
・院内のホスピタルアートをがっつり見学すると3時間かかります など…
耳原総合病院には「アートマップ」があります。連続講座の受講生には配布がありましたね。HPでも詳しい紹介があります(こちら)。今後の取り組みにも注目していきたく思います!