11月8日 文化庁主催の事業報告会がありました
文化庁による「大学における文化芸術推進事業」の事業報告会が、東京の五反田(TOC GOTANDA MESSE )で開催されました。
本年度は全国の23大学によるさまざまな文化推進事業が採択されていて、名古屋市立大学は「ヘルスケア・アートマネジメント人材育成事業」を推進中。報告会には鈴木教授と研究室の高野さん、事務局の伊藤さんと寺井の4名で参加しました。
発表形式はポスターセッションで、2時間ほどのあいだ各大学をまわりながら説明を聞いたり説明をしたり。数年にわたって事業に取り組んでいる大学は報告書やパンフレットなどの成果物も豊富で、デザインや編集には力が入っていました。各大学の事業内容はいずれも芸術や地域との関わりをテーマにしていながらも、対象人材は学芸員やアートマネージャー、アーティスト、芸術に関心の高い社会人などさまざま。名古屋市立大学のように医療福祉をテーマにする事業は少数で、病院や福祉施設にアートを取り入れるための人材育成プロジェクトは他にはありませんでした。
※過去には類似事業として、筑波大学による「『適応力エキスパート』としてのアートマネジメント人材の育成 ~病院を活用した多様空間・異分野協働によるアートマネジメント能力の向上に向けて~」が採択されています
さて、ポスターセッションでは参加者投票があり、注目を集めた上位2大学は壇上でプレゼンの機会を得られます。なんと、名古屋市立大学は投票の結果上位2大学に選出され、15分の発表をすることに! もう1つ選出されたのは東京藝術大学大学院映像研究科でした。
慌ててその場で相談し、ホームページをプロジェクターで映しながら鈴木教授が事業の背景などを話しました。鈴木教授はやや緊張気味……。私たちは持ち込んだ講座のパンフレットを出席された方々に手渡しに回りましたが、どなたも興味深く手に取って見てくださいました。
思いがけず多くの大学・文化庁関係者の前で「ヘルスケア・アート」をPRでき、大きな成果が得られたと思います!
私自身は全国の多くのアートプロジェクトについて見聞きし、どんな方が参加しているのかや何を目指しているのかなどを質問できました。名古屋市立大学の「ヘルスケア・アート」は医療福祉がテーマだけあって、なかでも共感を呼びやすいプロジェクトだと感じます。それが本プロジェクトの特異性でもあると思います。
早いもので次年度企画を考える時期になっているため、今後の展開を考えていきたいと思います。(寺井)