連続講座第2回「病院アートディレクターの役割」
7月18日(木)18:30より、連続講座第2回「病院アートディレクターの役割」が行なわれました。
耳原総合病院のチーフ・アートディレクターで、NPO法人アーツプロジェクトの理事である講師の室野愛子さんは、 日本国内では珍しい、病院内に専任で勤務するアートディレクターでいらっしゃいます。室野さんは日頃病院でどのように仕事をされているのでしょう?ホスピタル・アートディレクターの仕事とは?優しい語り口の室野さんのお話に、受講生の皆さんが熱心に耳を傾けていました。
「病院にアートをつくることは、無駄なようで、とても合理的な意味のあるものかもしれない」と室野さんは語られました。
合理性を追求した現代の病院において失われていきがちな、医療者と患者・家族、地域の方々との相互理解や、お互いの抱える課題について共有することはとても重要ですが、病院にアートを導入する過程で行われる様々な関係者同士の対話が、そのことを可能にしている場面に多く出会われたといいます。
「もしも建物がカラダなら、私たちは、ココロ。」建築物とそこで働く人、療養する人との関係をも育むアートの可能性について、多くの学びがありました。
次回は7月25日(木)、鈴木賢一先生(名古屋市立大学大学院芸術工学研究科 教授)の講座「アーティストによるプロジェクトの実際」を開催します。
(藤井)