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英国レポートの輪読ゼミ 第7回(12/14)第9章、10章の発表とディスカッション

第9章 人生の終末期(End of Life)
第10章 推奨事項と次のステップ(Recommendations and Next Steps)


「イギリスのヘルスケアアートの英語の報告書をみんなで読もう」
第7回輪読ゼミ 2021年12月14日(火)19~21時 オンライン開催


9章10章の発表とディスカッション
・発表1:第9章9-1,9-2/三ツ川さん
・発表2:第9章9-3,9-4,9-5,9-6/山本さん
・発表3:第9章9-7,9-8,9-9,9-10/中野さん
・発表4:第10章/嘉野さん

第7回の輪読ゼミは最後の2つの章「第9章 人生の終末期(End of Life)」「第10章 推奨事項と次のステップ(Recommendations and Next Steps)」で、4人の方からご発表をいただきました。

発表1:第9章9-1,9-2/三ツ川さん




三ツ川さん「家族の病気や看取りから、このパートを選びました。
まず9章の冒頭にあったサム・ググラニ博士の言葉がすごく印象的でした。私たちは死すべき存在であり、芸術がその真実を教えてくれると。科学的なこともあるんですけどやっぱり人間として心、気持ちに重要な問いを投げかけてくれるのかなと。
この方のことを調べるとMedicine Unboxedという医療における人文芸術の重要性、医学の目標、 社会の価値観を探求するプロジェクトなど興味深い内容がありました。」


“We are mortal beings – fragile, finite creatures with some meaning attached to us.
The arts tell us this truth very starkly and hold important questions for us against the hubris of science and ostensible progress”
私たちは死すべき存在であり、何らかの意味を持つ、
壊れやすく有限な生き物。芸術はこの真実をはっきりと教えてくれ、
科学の傲慢さや表向きの進歩に対して、私たちに重要な問いを投げかけてくれる。
Dr Sam Guglani



「9章は、芸術によって生と死の間の路を探究し、死を迎える人やその愛する人、介護者のために役立つ方法を見ていく内容になります。
死は時代を超えて芸術家の永遠のテーマであり、関連して音楽療法士のボブ・ヒース氏とオーチャード財団の創設者であるフィオナ・ハミルトン氏の言葉がスライドのように紹介されていました。」


9-1 良き死を遂げる、上手に死を迎えること:ホスピス運動(Dying Well: The Hospice Movement)


「次にホスピスの話題に入ります。
このセント・クリストファー・ホスピスはホスピスの始まりで、シシリー・ソンダースによって創設されました。英国に約300あるホスピスで終末期のケアを行っているが、ホスピスでの死亡率はわずか4%にすぎない、という記述もありましたが、調べてみると2020年に教育施設がオープンしていて、ホスピスだけでなく終末期に対するアプローチを学ぶ機会ができるのかなと感じました。」




「ホスピスが提供する緩和ケアというケアがあります。WHOの定義によると、患者さんやその家族に対して実際に治療していくことより、もっと心理的問題やスピリチュアルな問題に関して、QOLを改善していくアプローチであるとされています。
ホスピス運動の中で、2011年に発行された『Arts for Health Manifesto』があるんですが、グラフィックも含めとても素敵でした。アートが個人の幸福と社会の繁栄に不可欠なプロセスであることを広める活動をしていて、芸術そのものがどういった作用があって、どのような治癒を可能にするのかを具体的に書いて、マニフェストとして発信してるところが素晴らしいなと思いました。」




「次は、ホスピスや緩和ケアに対しどのようなアートがあるか、アートがホスピスのスタッフに与える影響などが書かれていました。
アートとホスピス、緩和ケアに関する書籍として『The Creative Arts in Palliative Care』からの言葉が紹介されていて、それに関連して調べたところ日本でも横川善正氏がホスピスに関する本を出されていて、読んでみたいと思いました。」


9-2 ホスピス運動の先へ(Beyond the Hospice Movement)




「9-2はホスピス運動の先へ、という節になりますが、『夫が末期がんと診断された女性からの手紙』の中にある『アートルーム』という言葉が出てきて、まさにこういう場があるだけで救われるように感じました。誰もがクリエイティブになって、遊ぶことができ、自分の置かれてる状況に対して向き合えるというかポジティブに受け止められるような取り組みなのかなと。Grampian Hospitals Art Trustが運営していて、さまざまな活動をされていて、制作に重きを置いているような印象でした。」




「もう一つの事例として、Live Music Nowでは入院している患者さんにインタラクティブな音楽セッションをしていて、音が人の心に作用する治癒の効果を感じました。
次の節で詳しく内容が出てくるようなのですが、King’s Fundによる終末期医療についてのレポートで、病院におけるポーターの重要性が書かれているそうです。ポーターという役割、あまり自分も詳しくないんですが、NHS病院では結構重要なポストのようです。」


9-1,9-2のディスカッション


阿部先生「ありがとうございました。私も読んでいてこのポーターがよく分からなくて、どなたかご存知の方いらっしゃいますか?何かキーになりそうな存在ですね。その他ホスピスということに関してご発言いただける方はお願いします。」

山本さん「以前、ホスピスの設計をしたことがあるのですが、その際に専門の先生からガンの末期の人だけでなく、ガンと宣告された時から緩和ケアは始まるんだと言われました。」

阿部先生「ただ終末期を過ごす場ではなく、もっと深いものがあるということですね。三ツ川さん、担当された感想を聞かせてください。」

三ツ川さん「ホスピスをこれまでは環境として見ていたけれど、ムーブメントという動きがあったことが印象的でした。そしてホスピスを学ぶ場があるのも興味深くて、日本にもあればと思いました。」

岩田さん「緩和ケア病棟の家族控え室の改修に取り組んでいるのですが、緩和ケアの概念を皆で共有する難しさを感じていたので、ムーブメントとして概念を共有していくことは重要だと思いました。」


発表2:第9章9-3,9-4,9-5,9-6/山本さん


山本さん「9-3は『環境デザイン』の節で、終末期のケアでは、死にゆく人のための家庭的な環境、遺族のための悲嘆の場、宗教的・文化的な場所、訪問者やスタッフのための静かな空間が求められていると語られていました。
9-4は『人生のストーリーに意味を見出す』では、自分の人生の物語に意味を見いだして希望に満ちた物語を作る手助けをしてくれるのが芸術であると、芸術の意義が語られていました。そして、患者の困難な感情を創造的なプロセスに導くことができるのも芸術の力であると強調されていました。
9-5は『レガシー』というタイトルで、愛する人と共有するための作品を作ることで、亡くなった方の遺産の一部を形成するんだと。そして、受け継ぐことができるとありました。
9-6は『Finding Voice』として、話せなくなった患者に声を与えて、無力感を感じている人にコントロールの感覚を取り戻す力を高めてくれるのが創造的活動であり、参加型アートやアートセラピーは、死に直面している人々の身体的、心理的、精神的、社会的なサポートとなることが書かれていました。
そして緩和ケアの現場でクリエイティブアートを推奨・実践してきた先駆者だからこそ言える言葉が拾い上げられていて、それが『芸術こそ治療である』というものです。」



9-3 環境設計(Environment Design)

「それぞれを詳しく見ていきます。9-3で取り上げられているNHSの文書『A Place to Die with Dignity:支える環境の構築』では、尊厳死を迎える場所とそれを支える環境を導いています。
そして、イングランドとスコットランドで実践実施された8つのパイロットプロジェクトが紹介されていて『Enhancing Care at the End of Life(人生の終わりにおけるケアの向上)』=ECOLという言葉で繰り返し紹介され、環境設計の重要性が随所で強調されて出てきます。」




「優れた事例としてプリンセス・アリス・ホスピスが紹介されていました。自然をとり込み、内外が一体となって全体的なデザインをプライバシーやコミュニティに配慮して構成されています。周囲から見えないように配置されたすべての病室には、テラス、専用庭へと繋がる環境がつくられています。」




「2つ目の好事例は、ホープハウスのこどもホスピスです。建物全体のイメージが左のスライド、内外の風景写真が右のスライドです。1例目のホスピスと同じで、すべての病室にテラスがあり、自然豊かな周辺となじんでいます。」




「加えて、創造的な活動ができる環境が用意されているのが分かります。」



「緩和ケアでのクリエイティブアートの先駆者による著書やアート活動のリーダーの言説によると、緩和ケアでの創造的活動は、患者にも主導するアーティストにとっても意味のある影響や結果が導かれているということです。」


9-4 人生のストーリーに意味を見出す(Finding Meaning in the Story of Life)

人生の物語に意味を見出すことは創造の行為であるということから、創造・アートの枠を『書くこと、読むこと』、詩の世界まで広げて紹介しています。本文に、詩が『間接的に語り、斜めに語る』とありますが、意味が分からず、悩みました。
Tells at a slant(斜めに語る)という言葉の元歌をエミリーディキンソンの詩に探ってみると、何となく理解できた気がしましたので、添付しました。」




「また、アートの意義を述べつつ、悪影響を起こさないように、終末期患者への創造活動の運営推進者に、そのプロセスに導く責任の重さを説いているところも注目点でした。
そして、緩和ケアでの成功したアートプログラムの活動が記述されている右のスライドのエッセイ集が紹介されていて、私もじっくり読んでみたいと思いました。」




9-5 遺贈品(亡くなった人が遺したもの)(Legacy)

「9-5のレガシーで取り上げられた事例では、亡くなっていく父親とその幼い息子による協働のアートセラピーでの創作を示し、残った作品が遺産になるだけでなく、一緒に創作した時間が2人ともの思い出となり、記憶として残ることの意味が語られました。」



9-6 声を探す(Finding Voice)

「9-6は『声を探す』という難解な節ですが、終末期患者の内側に押し込められた複雑な内面の感情を解放して解きほぐすことができるのがアートだということだと思います。
イギリスやその他欧米の国でのアートセラピーの位置づけが、脚注にあった右のスライドの文献で明確になりますので、どうぞご参照ください。」




「最後に、死と向き合う状況の中で、創造活動を通じて、芸術にどんなことができるのか意識や感覚に及ぶ深い領域にも触れられています。
芸術、すなわち創造的な活動の作用が、終末期患者の心の平安をつくる自己コントロールの問題まで しっかり届くからこそ、クリエイティブヘルスが実現できるのだと感じ入りました。」





「以上が9-3~9-6の概要でした。
私からの投げかけとしては、アートや他の助けも得られず、人生に意味を見出せない人は、どうしたらいいのか、皆さんと考えてみたいと思いました。」


9-3,9-4,9-5,9-6のディスカッション


阿部先生「ありがとうございました。担当された山本さんの感想など聞かせていただけますか?」

山本さん「患者さんの最後の望みをどうしたら実現させてあげられるか。医療スタッフだけではなかなか手が足りないので、先ほどの発表で出てきたポーター、まだよくわからない役職ですが、サポートするようなスタッフがいるのではないでしょうか。」

永井さん「ホスピタルポーターの仕事内容がわかるサイトを見たのですが、車椅子を押したり器具の準備をしたり身の回りの世話をする役職で、日本だとナースがやっていることをもっと分化した仕事のようです。」

阿部先生「なるほど、医療の専門職と患者さんの間を繋ぐような役割なのですね。こういうことが効いていくのでしょうね。」

堀川さん「やっぱりナーバスなときほど、そうした間に入る方のふるまいは重要になってくるので、先の発表であった教育の場で思いやりのある対応の仕方などを学べるといいなと思いました。」


発表3:第9章9-7,9-8,9-9,9-10/中野さん


9-7 死別(Bereavement)
中野さん「遺族の健康についての調査データがあります。それによると、残された配偶者は早期に死亡する可能性が高く、入院期間が長くなる傾向があるそうですそうした経済的損失として、NHSの年間経常コスト約2000万ポンド、死別関連の診察費用は年間120万ポンドとされています。
それに対しサイモン・オファー博士は、死別が病的に捉えられ、抗うつ剤や睡眠薬を処方されることに疑問を呈しています。そしてアートは死別を癒すものであると次の事例を紹介しました。」



「それが文章を書くことによるセルフケアで、個人的な文章を書くことで心理療法の代替や補助として機能することがあるそうです。」



9-8 子どもと青年(Children and Adolescents)
次に、親を亡くした子供たちのための事例として『No, You Don't Know How We Feel』プロジェクトが紹介されていました。7-15歳の若者が絵を描くなどのグループ活動を行い、ビデオカメラに向かって自分の視点を伝え、その映像を両親や先生、一般の人たちと共有するというものです。
子どもを亡くした母親たちのための事例『Surviving the Loss of Your World』は、ドローイングや縫製など創造的プロセスを駆使して、失った子どもの経験や本質、記憶を捉えるものです。」



9-9 死について公に話す(A Public Conversation About Death)
「人々が死や死別についてよりオープンに話し合い、人生の終わりのための計画を立てることを支援する団体『Dying Matters』がイングランド、ウェールズで立ち上げられました。その『スクールプロジェクト』の活動では、まだ若い学生に死について教育し、死への不安を軽減するものです。また、サンドラ・ベルトマン博士は、芸術や人文科学を用いて、一般の人や介護スタッフに死についての教育を行っているそうです。」


9-10 トレーニングと専門能力開発(Training and Professional Development)
「King's Fundの調査結果を提示した上で、医療従事者のトレーニングは、死の問題に知的にも感情的にも対処できるように準備されるべき、と主張されていました。
そして、ラウンドテーブルでは、医療従事者へのトレーニングにアートベースのアプローチを取り入れることで、共感や思いやり、コミュニケーションスキルを身につけることができるほか、アーティストへのトレーニングの必要性などの提言が出されました。」



「そして、この章のまとめとして、英国では終末期ケアやその中での芸術の役割の認識は低いが、芸術には死の身体的・心理的・社会的・精神的な側面を調和させるための不可欠な役割があると強調した上で、人間同士の繊細な触れ合いが苦しみを和らげることは自明のことであり、芸術はそのような接触を提供することができると締めくくっていました。」



「最後に、私が気づいたことを下のスライドにまとめました。死別の悲しみは自然な感情なので、病気ではなく、無理に打ち消す必要はないということが、共通して書かれていたように思います。
そして心身の状況を受け止めるまたは表現しようとするアプローチが、アートの処方だからこそ可能で、薬の処方では不可能であることを再認識しまして、アートやウェルビーイングとは何かという疑問のひとつの答えとして、今回発見できたかなと感じました。以上です。」



9-7,8,9,10のディスカッション


阿部先生「ありがとうございました。大人になるとネガティブな感情は特に出しにくいですよね。死別の悲しみも一生懸命押さえ込むから病気になっちゃう気がします。」

中野さん「特に男性はそうかもしれないですね。アートは感受性と表現力を必要とするので、だからこそヘルスケアアートが有効とされるのかなと。」

阿部先生「確かに。彫刻家の高野さん、いかが思われますか?」

高野さん「僕はアーティストですが、表現してみて気づかされることが結構ありますね。それとアーティストへのトレーニングの話がありましたが、どういう内容なのか気になりました。」

長妻さん「アートでも創作するもの、鑑賞するものなどあって、それぞれ効果が違うのだろうなと思いました。人によって合う合わないもあるでしょうし。」

阿部先生「山本さんの発表に、その人の望むものをという話がありましたが、カスタマイズというか組み合わせが必要になるのでしょうね。」


発表4:第10章/嘉野さん


10 推奨事項と次のステップ(Recommendations and Next Steps


嘉野さん「推奨事項と次のステップという最後の章になりました。
全体を通して、この先、誰と何をしていくのか?をまとめているように思いました。」


「ヘルスケアアートを進めていく、アートの活用性を広げていく、ウェルビーイングという生き方や考え方を広く浸透させていくためには、具体的にどういう機関と、どんな取り組みや関係構築をしていくことが必要なのかが書かれている章だと理解しました。
上のスライドに載せている文章は、一番最後に書かれていたものが大事だと思ったので、先に持ってきています。
下記の最後の一文を読むと、広く広くいろんな人たちの意見や考え方を取り込んで、それを共有し協力していくことが大事だということが強く表れているように感じました。」


・閣僚や国会議員だけではなく、医療・福祉関係者や国内の関係者の間でも、芸術が健康や福祉にもたらす恩恵について理解を深める機会を模索していくこと。
・王立公衆衛生学会との協力関係を発展させ、今後の研究やカリキュラム改革の優先事項を明らかにする。
・芸術、健康、福祉のための全国同盟(National Alliance for Arts, Health and Wellbeing)と協力して、メッセージを地方にも伝えていくこと。
・私たちは、芸術、健康、ウェルビーイングに関する公的な議論のテンポ(機会)と量(回数)を増やしていく。
・私たちは、芸術が国民の健康と福祉の向上に不可欠な機会を提供していると信じるすべての人からのコメントや提案を歓迎し、私たちの使命を共有するすべての人と協力していく。

「このまとめに入る前には、10個の推奨事項と次へのステップが記載されていましたので、表にまとめました。

まず一つ目に、戦略的なセンターを国レベルで設立することが必要だとあります。これは決して物理的な建物ではなくて、関連する様々なネットワークの集まりであることが重要だと感じました。
次に、芸術・文化を通じた健康と福祉の実現を支援するために政府の横断的な戦略を策定して、政府の各関係機関が主導していくことが必要だと。
3つ目は、アートを推進していくようなグループの理事会また戦略レベルで、芸術・健康・ウェルビーイングに関する組織的な方針の追及に責任を持つ人物を指名することが必要だと。
4つ目は、NHSの『新しいケアモデル』と『持続可能な改変の協力と責任者』は芸術文化団体が地域やローカルレベルでの健康と福祉の提供に関わることを保証することを推奨すると。
5つ目は、アーツ・カウンシル・イングランドが10年の戦略において健康とウェルビーイングを優先事項とすることを推奨すると。
このように前半部分は国の組織や方針としての推奨事項が述べられていました。」



「後半の中では、8つ目の、芸術教育機関が健康とウェルビーイングへの芸術の貢献に特化した学部・大学院のコースや専門的な開発モジュールを開始することを推奨するといった教育に関する内容が印象に残りました。前の章でもありましたが、次のステップとして人文科学的側面をより強く取り入れる必要性を認識するようにと書かれていて、やはり多種多様な状況や環境を受け止める人を育成するためには、この人文科学的な側面が必要なのかなと思いました。

それと7つ目の次のステップのところで、イギリスでもまだこの分野の効果が広く認識されていないと言われていることを認識しました。」



「最後の方で書かれていた、下記の文章が胸に響きました。
私たちは、芸術が健康と幸福にもたらす価値を信じるすべての人々に、
私たちと力を合わせて声を上げていただきたいと思います。


まさに、今こうして学ぶ機会が得られた私たちも声を上げて、芸術の価値や活用の可能性を伝えいけるといいなと思いました。

最後に感想を記載しました。私からの発表は以上です。」


10章のディスカッションと次回のご案内


阿部先生「ありがとうございました。まさに、みんなで盛り上げていきましょうという章でしたね。」

永山さん「自身に重なる内容が多くてすごく心に響きました。家族のことで不安に思うこともあったのですが、いつも周りにアートがあって助けられました。

嘉野さん「こうして阿部先生や他の方の話を聞いていて感じるのですが、普段学生と接していて、自分の意見だけを掘り下げるのではなくて、いろんな人の意見を受け止めて、それに対して自分がどう思うかという機会を増やしていきたいなと思いました。」

長妻さん「以前、自分の職場でのヘルスケアアートの取り組みについて少しお話しましたが、アートをやりたいと言うとお金の面以外で反対する人はあまりいなくて、意外とみんなが協力してくれて。国家予算を動かす前に、草の根的にできることって結構あるように感じました。」

阿部先生「確かに。もっと盛り上げていって、あった方がいいってことを実感としてみんなが思っていると、動きやすくなるかもしれませんね。小さいことからコツコツとみんなでやっていくしかないですね。
皆さんのご協力のおかげで7回のゼミで、最後の章まで読み終えることができました。対話の中で深めることもでき、ほんとうにありがとうございました。
さて。次回は2月1日にいよいよ英国のCoulterさんとの対話となります。事前に皆さんには1人ひとつずつ質問を1月7日までにご用意いただけるようお願いいたします。皆さんからのご質問を整理して、当日の構成を決めていきたいと思います。」


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