NEWS 事務局からのお知らせ

コロナ病棟のアート企画実施WS 第3回開催しました(8/23)

「コロナ病棟の患者さんやスタッフの皆さんにアートを届けよう」
第3回ワークショップ 2021年8月23日(月)19~21時 オンライン開催


「アート企画についてグループで話そう!1」


・鈴木先生より今後のアート案の検討に関するお話
・東部医療の村井医師より患者さんや病棟の現状についてお話
・グループワーク1「それぞれの企画に対する意見交換」
・コロナ病棟の村井先生への質疑応答
・グループワーク2「グループでのアート企画検討」
・全体へグループの企画を発表
・講師やファシリテーターからのコメント
・次回の案内、課題シート共有


グループワークの説明スライド


鈴木先生より今後のアート案の検討に関するお話


鈴木先生

「今後、複数あるアート案を絞り込んでいくことになりますが、病院側にあまり負担をかけないことや、今後の展開が見えないという条件下で、評価の良し悪しが単純ではありません。今回の実施案にはならなくても、別の施設であったり条件が変われば、すごくいい案もあると思います。ですので、皆さんからのアイデアは実施に関わらず、ブラッシュアップをし、うまく記録して、拾い上げていきたいと思います。」


東部医療の村井医師より患者さんや病棟の現状についてお話


東部医療センターの村井先生

「以前お話した第4波のころは、呼吸器系の症状が目立ちましたが、最近は食事が食べられないなど消化器系の症状が目立ち、同じコロナウイルスでも症状が異なります。年代も若年化し、65歳以上は少ないです。重症化するのは40-50代が多いですが、20-30代でも重い肺炎が出ることも。病床がひっ迫しているので、これまでは退院前に3日間の無症状の待機期間がありましたが、最近は5日間ほど治療し、症状がよければご帰宅いただくので、体調が良く退屈しているような入院期間は少なくなりました。」

グループワーク1「それぞれの企画に対する意見交換」


事前に提出いただいたアートのアイデアシートと課題シートの要望をもとに、運営側で参加者の皆さんを次の4グループに分けておき、前半後半2回に分けてグループワークをしました。様々なアートのアイデアがありましたが、ある程度、内容や方向性の重なるメンバーでグルーピングするとともに、1つのグループに様々な職種の方が入るように調整をしました。

・鈴木先生グループ(制作系)
・篠原さんグループ(病室系)
・吉岡さんグループ(デジタル系)
・高野さんグループ(自然系)


前半のグループワークでは、グループメンバーのアイデアシートを見ながらアート案についての説明を聞き、意見交換をしました。この時点ではまだ案の絞り込みはせず、それぞれの案についての感想や意見交換をしつつ、グループメンバーのアイデアについて全員で情報共有をしました。
各グループに絞り込みの方法や進行方法はお任せし、あるグループは参加者の中から進行役や書記役を決め、あるグループは運営メンバーが進行・書記をするなどしていました。


参加者の皆さんが事前に作成したアイデアシートの一部。これをグループごとに整理し、グループワークで使用した

グループワーク2「グループでのアート企画検討」


前半のグループワークの後、休憩と東部医療センターの村井先生への質疑応答の時間を経て、後半のグループワークを実施しました。
各グループで最終的には1-2案のアート企画を提案いただくことを前提に、アート案の絞り込みやメンバーのアイデアをもとにしたブラッシュアップをしていきました。


後半のグループワークの前に説明したスライド


全体へグループの企画を発表


後半のグループワークの最後に、各グループのアート案を順に発表いただきました。


篠原さんグループによる発表スライド


吉岡さんデジタルグループの発表スライド


各グループの発表後、講師とファシリテーターの皆さん、そして村井先生からコメントをいただきました。あたたかいエールのようなお話、ありがとうございました。

鈴木先生
「皆さんの提案は、いわゆるアートの領域にとどまらないおもしろい展開があるように思いました。コロナに感染したという暗い思い出になりそうな事がらから、ひょっとしたら気持ちを解放してくれるきっかけになるかもしれない。アートが病院の閉塞的な空間に風穴を開けるような、人工的な空間に自然を持ちこむとか、人間にとって居心地のいい場を提供しようという思いを感じ、とてもあたたかい気持ちになりました。」

篠原さん
「制約がある中で、どうつながっていくのか、どうつなげていくのかを、皆さん一生懸命に考えてくださっていて、一般的なアート提案よりもおもしろいアイデアが出てきているように思いました。楽しみにしています。」

村井先生
「コロナウイルスのために人のつながりを否定しなくてはいけない、例えば帰省を控えるだとか、友だち同士で遊べないというような状況がある中で、再びつながりをつくったり補ったりしてくれるのが、アートの力なのだろうなと思います。」


次回の案内


事務局から次回以降のスケジュールの案内と課題シートのURLの共有をし、
最後に、次回9/6までに各グループで次回までどう検討を進めるかを相談いただきました。その結果、次週8/30(月)19-21時に自主Zoom会で話をするグループや、Slackのグループチャンネルでやり取りをするグループと、それぞれの方法でアート検討を進めていただくことになりました。


次回・・・9月6日(月)第4回ワークショップ
引き続きグループに分かれてアート企画の検討をしていきます。


SUGGEST 関連ページ