コロナ病棟のアート企画実施WS 第2回開催しました(8/9)
「コロナ病棟の患者さんやスタッフの皆さんにアートを届けよう」
第2回ワークショップ 2021年8月9日(月)19~21時 オンライン開催
「事例を聞いた上で、アート企画のアイデア出そう!」
・講義1:ヘルスケアアートの種類と事例紹介(高野真悟氏)
・コロナ病棟の村井先生への質疑応答
・講義2:デジタルアートでできることや事例紹介等(吉岡純希氏)
・高野さん・吉岡さんへの質疑応答
・グループワークの流れや内容説明(事務局)
・グループワーク/アイデア出しのブレインストーミング
・グループワークの内容を全体に共有
・今日のまとめ、事務局より課題説明(ワークシート)、次回の案内
・終了後、希望者にSlackの説明
講義1:ヘルスケアアートの種類と事例紹介(高野真悟氏)
彫刻家であり、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科博士後期課程に在籍し、ヘルスケアアートの研究・実践をされている高野真悟さんから、最初に「ヘルスケアアートの分類」として、「空間を利用したアート」と「時間を利用したアート」2つの軸に分けて、ヘルスケアアートの種類を説明いただきました。その上で、ご自身が携わった具体的な事例を種類ごとにご説明いただき、空間装飾の多様な手法のほか施設スタッフも参加したワークショップの様子などをたくさんの画像から知ることができました。
講義2:デジタルアートでできることや事例紹介等(吉岡純希氏)
看護師でありデザインエンジニアである吉岡さんからは、主にインタラクティブ(双方向)なデジタルアートについて仕組みからバリエーションを実例とともにお話いただきました。その特徴としてプロジェクターで画像を投影などをする際に、患者さんの動きや血圧の値に合わせて変化させられる点があげられ、またその患者さんのケアに合わせた個別のコンテンツが展開ができることも印象的でした。現在、より汎用性の高いデジタルアートとしてブラウザベースのコンテンツ開発にも注力されているそうで、今後の展開や今回のコロナ病棟における可能性も感じる講義でした。
グループワーク/アイデア出しのブレインストーミング
お二人からの講義を聞いた上で、参加者の皆さんを5グループに分け、アート提案をするためのアイデア出しのブレインストーミングをしました。今回はZoomのブレイクアウトルームでランダムに分けたグループで、各グループに運営メンバーが1人ずつ入りファシリテーター役をしました。
オンラインでの実施にあたり、ZoomのほかGoogle Jambordというふせん機能もあるホワイトボードツールを使用し、参加者が自ら書き込み、共有ができるようにしました。Jambordを初めて使う方も多く中にはPC環境によって操作のしづらい方もいましたが、音声で参加いただき、他の方が書き込むなどしてカバーをしながらグループワークを実施しました。
やや時間が足りず慌ただしい展開となりつつも、様々なオンラインツールのおかげで全国からの参加者が一緒に対話や作業ができることのおもしろさや可能性を感じるワークショップとなりました。
最後に各グループでのブレインストーミングの報告をしていただくとともに、後日、それぞれのグループのJambordの内容もメールで参加者に共有し、他のグループで出たアイデアを参照できるようにしました。
参加者への課題提出のお願い
最後に参加者の皆さんに課題として、8/19までに下記の二つの作成・提出をお願いしました。
- アートのアイデアシート作成(Googleスライドを利用)
- 課題シート提出(Googleフォームを利用)
アイデアシートはGoogleスライドで参加者の人数分のスライドを作成し、それぞれに参加者が直接入力・貼り付けをしていただく形を取りました。
課題シートは、毎回、Googleフォームを使って、その回の講義やグループワークで印象に残ったことや運営への要望などを記入いただいていますが、今回は今後のグループ分けの希望も記入いただく欄も設けました。
アイデアボードの内容や課題シートの記入を参考に、次回までに運営側で参加者の皆さんをグループ分けし、第3回・第4回はある程度方向性が重なるメンバーでアートの内容を検討していく予定です。
Slackについての説明
今後、グループで提案するアートを検討していくにあたり、Zoom以外のコミュニケーションツールとして、チームで情報共有するためのチャットツールSlackを利用することにしました。
Slackを利用したことのない参加者も多かったので、最後に希望者にSlackの使い方や設定の簡単な説明をしました。
次回・・・8月23日(月)第3回ワークショップ
グループに分かれてのアート企画の検討を予定しています。