NEWS 事務局からのお知らせ

キックオフ講座「患者・家族のケアに寄り添うデジタルアート」


2020年7月4日(土)16時から、zoomにて、キックオフ講座「患者・家族のケアに寄り添うデジタルアート」開催いたしました。看護師としての臨床経験をもとに、デジタルアート等を用いた新しい方法でケアに取り組まれているメディカルエンジニアの吉岡純希さんに講師を務めていただきました。100名以上の方が聴講しました。

受講生の感想を一部編集してご紹介します。

◇医療行為、ケアの選択肢の一つとして、デザイン、アートが存在すること。その可能性を感じた。
◇病院にアートを導入するためには、エビデンスが課題になること。
◇医療言語に翻訳することが大切なこと。
◇「デジタルアートが家族ケアを担うことができる」というのが印象的。
◇ケアを行っていた「人」が「デジタルツール」で代用できることの面白さ。
◇癒しのようなものを想像していたが、もっと先を行くケアを担うことだと気づいた。
◇最先端アートと思って尻込みしていたが、全然そんなことはなく、よりアナログに寄り添ったものであることがわかった。
◇本日お話しいただいたアートは自己表現や自己満足とは異なり、人のためを想い提供しているものだと理解した。
◇つい〜したくなるデザイン。患者さんだけでなく、スタッフにも有効なのではないか。
◇機材の準備や誰がやるかといった継続的運用の難しさがあること。

講義の様子

吉岡さんはスライドの撮影を許可くださいましたので、今回は多めにスライドを掲載し、当日の様子をご紹介いたします。詳細な講義記録は、後日このHPで公開する講義録をお待ちくださいませ。
※「事例紹介」のページに過去の講義録を掲載しています。ぜひご覧ください


当日の流れです。


吉岡さんの講義のレジュメです。


吉岡さんの自己紹介として、最近取り組まれていることの話もありました。


医療におけるデザインの話題として。「ナッジ」という単語が多く登場しました。望ましい結果を得られるが人を操ってしまうこともできるので「取り扱いは注意」ということでした。


「本を読むこともデザインについて考えることも大好き」という吉岡さんが、今このような本に興味がありますと紹介されたもの。


受講生からの反応がとても多かった、今回の講義のキーワード。


「最初のモチベーションはこれでした」として吉岡さんが挙げたスライド。


「デザインはケアを担うことができる」という具体例。医療的な課題解決を生み出す「医療以外の選択肢」。


受講生の心に刺さった二つのこと。


質疑応答とグループワークを経て、吉岡さんと鈴木教授の対談の時間を持ちました。盛り上がり、予定の18時半で一度会を終えたあと、延長して18時50分まで話を続けることとなりました。熱心な受講生が多く残って聴いてくださいました。



質疑応答やグループワークにもたっぷりと時間を取りたかったですが、十分とはいえなかったかもしれません。次回以降、改善していきたく思います。連続講座第1回の開催も迫っております。引き続き多くの実りある会にできるよう運営も尽力していきます。

ご参加いただいた方々、貴重なお話をくださった吉岡さん、ありがとうございました。(寺井)


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